入社3か月の若手ヘルパーが語る、樹のサポート体制と、自立支援のやりがい

樹への入社前は重度障がい者支援の現場で経験を積んできた森田佑菜さん。株式会社樹の福祉マンション「Yuki千里山西」で勤務し、現在3か月目を迎えています。「自立支援」というアプローチに可能性を感じ、オープンしたばかりの手探りの現場で奮闘する日々。「こんな私でも受け入れてもらえている」といきいきと話す森田さんに、入社の経緯から日々のやりがい、そしてこれからの目標まで、リアルな言葉で語っていただきました。

「自立に向けて一緒に学んでいく支援」という新しい介護の形に惹かれて

――福祉の仕事を目指すようになったのは、どんなきっかけからだったのでしょうか?

高校生になるまでは、ずっと陸上自衛隊に行くつもりでいました。防衛大にも興味があって、「難しいやろうけど行ってみたいな」と思っていた時期もあったくらいです。転機になったのは、うつ病を患っていた叔母を亡くしたことです。強い薬の影響で様子が変わっていった叔母に対して、変わらず「おばちゃん、大丈夫? 今日どう?」と声をかけていたところ、叔母も大変な状況のなかでも心を開いてくれました。

亡くなったあとは「もうちょっと話を聞いてあげればよかった」「自分にできることがあったんじゃないか」という気持ちがずっと残り、「じゃあ、心理学を学んで臨床心理士になろう」と進路を変えました。救えなかった分、他の誰かを救いたいという思いが、福祉の仕事を志す原点になっています。

――その後、どのような経緯で介護の現場に入られたのでしょうか?

縁あって介護の現場で働いている方と話す機会があり、「高卒でも、資格がなくても福祉の仕事に就ける」と教えてもらったんです。もともと人の役に立てることへの関心は強かったので、「やってみよう」と思い切って入社したのが始まりです。そこからずっと重度障がい者支援の現場で働き続けてきました。

――今回樹への入社を決めた理由を教えてください。

樹の「Yuki千里山西」の利用者様は、障がい支援区分3や4の方も多く、ご自身でコミュニケーションが取れて、できることもたくさんある方がいらっしゃる。料理や掃除、洗濯、役所とのやり取りなど、自立した生活に向けて必要なスキルを一緒に学んでいく支援という形が、すごく良いなと感じたんです。重度障がい者の方への支援経験を糧に、今度は「自立支援」にチャレンジしたいという気持ちが入社の決め手になりました。

慣れない事務作業で泣いてしまった日に、かけてもらえた言葉

――新しい施設、新しい支援の形のなかで、仕事を覚える上でどのようなサポートがありましたか?

当施設ができたのが3月で、「こうやっていこう」という正解を全員で話し合って決めていく段階だったので、サポートの形も手探りでした。そんななかで助かったのは、悩みを親身に聞いてもらえたことです。慣れない事務作業に難しさを感じ、落ち込んで泣いてしまったこともあります。そういうとき、管理者の方が「できていないんじゃなくて、こういうところはちゃんとできているよ」と、良いところを必ず見つけて声をかけてくれるんです。同じことを聞いてしまっても怒らずに教えてもらえているので、一生懸命取り組めています。

――特に心に残っているエピソードはありますか?

「私より皆さんのほうが、利用者様のことをしっかり見ることができている」と感じて落ち込んでいたときのことが、一番印象に残っています。「自分はまだ利用者様のことをしっかり見切れていないのに、こんな提案をしても良いのだろうか」と不安になっていたのですが、管理者の方から「森田の視点も大事なんやで。みんなと違う視点を持っているから、その利用者様のことをより深く見られるようになる。できていないとか思わなくていい」という言葉をかけてもらいました。自分がこれまで積み上げてきた経験は間違っていなかったんだと、本当に救われた気持ちになりました。

――日々の業務で、特に意識して取り組んでいることはありますか?

利用者様の体調や、気分の浮き沈みなどの変化を見逃さないことを一番大切にしています。バイタル確認や訪問時の挨拶の場面で「今日の体調どうですか?」と声をかけながら、変化を察知するように気を付けています。SOSを出しにくい方もいらっしゃるので、気まずくならない程度に、でも見逃さないように。「ただ訪問するだけでなく、利用者様の変化に気づくことが一番大事」と思いながら関わっています。

「自分で暮らせるようになった」と言ってくれる日を目指して。新しい介護を一緒につくる場所

――1日の仕事の流れを教えてください。

朝7時から始まる最初の訪問では、バイタルと体調確認、朝食の準備。午前中は利用者様と一緒にお部屋やフロアの清掃、浴室やトイレの掃除、洗濯などをすることが多いです。午後は買い物への同行や調理の支援があり、献立を一緒に決めて、材料を確認しながら安全に気を付けて料理をします。夕方以降は入浴の準備や服薬確認も担当しています。施設では夜勤がなく、7時から22時の間でヘルパーがシフトに入る体制です。加えて、前職では経験のなかった電話対応や発注などの事務作業も担当しています。慣れない作業に戸惑うことも多いのですが、スムーズに対応できるようになるために、日々試行錯誤しています。

――入社3か月で感じているやりがいや面白さを教えてください。

利用者様に「掃除って楽しいな」「できるようになってきた」と言ってもらえると、「関わってきてよかった」という気持ちになります。また、「あなたに相談しやすい」と言ってくださる利用者様がいると、「よし、もっと頑張ろう」という気持ちにもなれます。千里山西はスタッフは4人で、20代が2人、50代が2人という構成ですが、職場はとても明るい雰囲気です。そんな皆さんと働けることが毎日のモチベーションになっています。

――今後の目標を教えてください。

まず短期的には、事務作業のレベルを「この人に任せたら大丈夫」と思ってもらえるまで高めること。そして長期的には、今関わっている利用者様が、自立に向けた第一歩を踏み出してくれるよう支え続けることです。「自分でもうやっていける、ありがとう」と言ってくれる利用者様を増やしていきたい。まだマニュアルも充実していない段階ですが、新しい支援のやり方を皆で一緒につくっていける今の環境が、自分にはとても合っていると感じています。介護に興味はあるけれど一歩が踏み出せないという方も、「今のところ悩むことが1つもない」と言えるくらい人間関係の良い職場なので、必ずサポートしてもらえます。ぜひ一度飛び込んでみてほしいです。

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